このブログの著者について
使い方

失敗しない接着剤の使い方!剥がれないコツ&注意点

ユウキ

「接着したのにすぐ剥がれてしまった…」「うまくくっつかない…」そんな経験ありませんか?

接着剤は種類によって使い方や注意点が異なります。今回は、接着剤を正しく使うための基本のコツや、剥がれにくくするポイントを紹介します!


大前提:説明書を読みましょう!

接着剤を買ってパッケージから取り出してさあ使おう!としてる人多いのではないでしょうか?たいていの商品には使用方法や注意点が書いてあります。面倒くさいかと思うかもしれませんが、商品ごとに特徴が違うので必ず読むクセをつけてくださいね。

ユウキ
ユウキ

ちなみに同じ商品でもパッケージが大きい商品のほうが説明書きが詳しいことがあります。なぜなら説明書きできるスペースが広くなるからです。初めて使う種類の商品では、そのあたりを意識して選ぶといいかもしれませんね!

1. 接着剤が剥がれる主な原因

まず、接着剤がうまくくっつかない主な原因を知っておきましょう。以下の5点があげられます。

① 接着面の汚れや油分・塗装
接着剤を塗る面が汚れていたり、油分が残っていると、接着力が十分に発揮されません。ゴムや金属には製造の過程で油がついていることが多いです。また表面が塗装されている場合、接着した後に塗装面が割れるようにはがれてしまうことがあります。

② 材料に合った接着剤を選んでいない
プラスチック、金属、木材…接着剤には適した素材があります。間違った接着剤を使うと、しっかりくっつきません。商品パッケージの表面・裏面に使える素材が書いてあることが多いですので、買う前に一度確認してみましょう!

③ 塗布量が適切でない
多すぎても少なすぎてもダメ。適量を守ることが大切です。多く塗ったからといって強力にくっつくわけではありません!反対に足りないとくっつかなくてもったいない思いをしますのでご注意ください。

④ 固まる前に動かしてしまう
接着剤が完全に硬化する前に動かしてしまうと、剥がれやすくなります。くっついているかな?と気になってしまうかと思いますが、動かすとたいてい失敗につながります。

⑤使用環境を想定していない
これは見落としがちなのですが、くっついた後にどういう環境に置かれるかを考える必要があります!例えば水がかかる、高い(低い)温度の場所に置いておく、振動がかかるなどの外的要因に対応するにはそれぞれの接着剤の特性を使い分けるのがポイントです。


2. 剥がれにくくするための基本テクニック

✅ ① 接着面をしっかり清掃する

接着する面の汚れや油分は、アルコールや中性洗剤を使ってしっかり落としましょう。やすりで軽く削るのも効果的です。

✅ ② 接着剤の適量を守る

接着剤の種類によって、薄く塗るのか、厚めに塗るのかが異なります。パッケージの説明をよく確認しましょう。よく塗布用のヘラが付属してるものがありますが、そのような場合は薄く均一に塗り広げることが基本です!コツとしては力を入れ過ぎずに軽く塗り広げてあげるとうまくいきますよ。

✅ ③ 圧着して密着させる

接着面をしっかり押さえることで、より強力に接着できます。貼り合わせたらグッと押し込みましょう!もしあればクランプや重しを使うのもおすすめです(一般の家庭にはなかなかないと思いますが)

✅ ④ 完全に固まるまで待つ

瞬間接着剤なら数秒~数分、多用途接着剤なら24時間など、接着剤ごとに硬化時間が異なります。パッケージに実用強度〇〇分、と書いてある場合がありますが、焦らず24時間待ってから使用するほうが安心です!


3. 接着剤の種類別!失敗しない使い方

🔹 瞬間接着剤(シアノアクリレート系)

ポイント:薄く点状に塗って、接着面をピッタリ合わせてください。ノズルで塗り広げる必要はありません。少量でOK!

注意点: 皮膚につかないように注意してください。布やティッシュにつくと発熱することがあり危険です。軍手などをして作業をしないようにしましょう!

手順例:片面に少量滴下→塗り広げずに接着面で押し広げる

🔹 水溶性接着剤(木工用ボンドなど)

ポイント: 接着面からはみ出さない程度に塗り、しっかり押し付けます。はみ出したところは濡らしたタオルやウェットティッシュで拭き取りましょう。

注意点:乾燥時間をしっかり守ってください(24時間程度が目安)

手順例:片面に均一に塗り、すぐにはり合わせて圧着、静置する

🔹 ゴム系接着剤(合成ゴム系)

ポイント: 両面に塗ってから乾燥させ、圧着します。乾燥時間は季節や温度で変わってきますが、塗った接着剤に軽く触れてヘラにつかない状態ならOKです。

注意点: 揮発性があり溶剤のにおいがするので、換気をしっかり行ってください。

手順例:接着する両面に塗る→ヘラで均一にのばす→ヘラにつかない程度に乾かす→はり合わせ後、すぐに強く押さえる

🔹 エポキシ系接着剤

ポイント: 2種類の液を決められた割合で、しっかりと混ぜることが大切です。

注意点:ハイスピードタイプは短時間で硬化が始まるので、手早く作業をしなければいけません。作業に時間がかかる場合、硬化時間がゆっくりなものを選ぶといいですよ!また独特のにおいがするため、よく換気をしてください。

手順例:A剤・B剤を同じ量しぼり出しヘラでよく混ぜる→接着面に均一に塗りはり合わせる

🔹 多用途接着剤(シリコーン・ウレタン系)

ポイント: 片面塗り・両面塗りの指示を確認してください。片面塗りですぐくっつけていいものと、少し乾かしてから貼り合わせる両面塗りのものなど様々です。

注意点: 硬化時間が長めのものが多いので、貼り合わせてから動かさないようにしましょう。マスキングテープや養生テープで固定するのがおすすめです!

手順例:うす塗り面で片面に塗る→すぐにはり合わせず約1分放置する→はり合わせて静置する


まとめ:この5つを確認しましょう!

✅ 接着前に汚れや油分を落とす
✅ 接着剤の適量を守る
✅ しっかり密着させる
✅ 硬化時間をきちんと守る
✅ 水気・熱・振動がかかるか注意する

このポイントを押さえれば、接着剤のトラブルがグッと減ってしっかりくっつくことでしょう!

ぜひ、次に接着剤を使うときに試してみてくださいね!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

ABOUT ME
ユウキ
ユウキ
接着剤アドバイザー
接着剤メーカーで働いていた経験を活かして、接着剤の選び方・使い方を丁寧に解説、 DIYや補修に役立つ情報を発信、 実際に使った商品のレビュー&検証も!接着剤をもっと身近に、もっと便利に!あなたの「くっつけたい」をサポートする情報をどんどん発信していきますので、よろしくお願いします!
記事URLをコピーしました