【やさしく読み解く】片づけが苦手な人がハマりがちな落とし穴

こんにちは、整理収納アドバイザーのかっちゃんです。
今日は、ちょっとだけ耳が痛いけれど、すごく大切なお話をします。
それは、「片づけが苦手な人が陥りがちな落とし穴」について。
片づけが苦手、というだけで、自分を責めてしまう人って本当に多いんです。
でもね、それは「あなたの性格のせい」じゃなくて、ちょっとした“考え方のクセ”や“環境の影響”が大きいんです。
落とし穴① 「もうどうでもいいや」と散らかしっぱなしになる
気づけば部屋がごちゃごちゃ。
片づけようとは思うけれど、何から手をつけていいかわからない。
そんな状態が続くと、だんだん「もういいや」となってしまうことがあります。
実はこれ、「片づいていないこと」によるストレスが積み重なって、心が疲れてしまっているサインなんです。
散らかっていると、視界に入る情報量が多くて脳も疲れます。
そして、モノが多くなればなるほど、行動のハードルもどんどん高くなっていきます。
落とし穴② モノが多すぎて、さらに片づかなくなる
部屋が散らかっているときに、「とりあえず片づけよう!」と勢いでやってしまうと、
ただ“モノを詰め込むだけ”の収納になってしまうことがあります。
私自身、昔やってしまった失敗があります。
収納テクニックの本を読んで、その通りに仕切りやボックスを使って片づけたら、
見た目はきれいになったけど、大事なものがどこに行ったのかわからなくなってしまったんです。
使いたいときに見つからない。
結局、また探すはめになり、整理する気持ちも萎えてしまいました。
片づけは「しまい込むこと」じゃなくて、「モノとの関係を見直すこと」。
どんなに素敵な収納テクニックも、“自分の暮らしやモノの量”に合っていなければ意味がないんですよね。
落とし穴③ 「いつか使う」「まだ使える」にしばられすぎる
片づけが苦手な人ほど、「これ、いつか使うかも」「まだ使えるし…」と考えてモノを手放せない傾向があります。
でも、本当にその“いつか”は来るでしょうか?
使う予定がないモノに囲まれて暮らすことは、
“今の自分”を大切にできていない状態とも言えます。
「未来のために取っておく」のではなく、
「今、気持ちよく暮らす」ことに目を向けてみませんか?
落とし穴④ 「キレイじゃないからダメ」と思い込みすぎる
SNSや雑誌で見る、モデルルームのようなお部屋。
あれと比べて、「私の部屋なんて…」と落ち込んでしまうこと、ありませんか?
でも、整理収納のゴールは「映える部屋」ではなく、自分にとって気持ちのいい空間を作ること。
他人の基準ではなく、自分が「なんか、落ち着くな」と思える状態を目指せばいいんです。
完璧を求めず、「ちょっとスッキリした」「今日はここだけできた」…
そんな小さな変化に目を向けていくことが、整理の継続につながっていきます。
落とし穴⑤ 「散らかっていて当たり前」な状態に慣れてしまう
散らかった部屋で過ごすことが習慣になると、
無意識にその状態が“当たり前”になってしまうことがあります。
でも、人間の心理って不思議なもので、
モノが少なくスッキリした場所にいると「このまま保ちたいな」という気持ちが自然に生まれるんです。
逆に、散らかっていると「どうでもいいや」「またあとで」が加速して、
気づけばどんどんモノが増えていきます。
自分を責めるのではなく、少しだけ環境を変えてみよう
片づけが苦手な人ほど、心の中でこう思っていることが多いです。
「こんな部屋に帰りたくない」
「でも片づけるのも面倒」
「やる気が出ない…」
それは、ダメなことではありません。
だって、人は疲れていれば動けなくて当然だから。
だからこそ、自分を責めるのではなく、行動のハードルを小さくすることが大切なんです。
・まずはテーブルの上だけ
・財布の中を整理するだけ
・今日着なかった服を1枚だけ減らしてみる
こんなふうに、ほんの少しでも“片づけてみた”という感覚を持てると、
「ちょっと気持ちが軽くなったかも」と感じられるようになります。
まとめ:落とし穴に気づいたら、それは変われるチャンス
片づけが苦手なことは、恥ずかしいことでもダメなことでもありません。
むしろ、片づけに悩んだ経験があるからこそ、自分の暮らしを見つめ直すきっかけになるのです。
私自身も、テクニックだけで片づけて失敗したことがあります。
でも、だからこそ気づけたこともありました。
あなたも、もし似たような落とし穴に心当たりがあるなら、それは変化のチャンスかもしれません。
一緒に、少しずつ。
自分にやさしい整理を始めてみませんか?